2016年 陸前高田市での復興支援活動報告

今年度も6月と11月の2回、復興支援活動を行いました。

去る11月19日(土)陸前高田市横田町において開催された「フットサル交流イベント・おでん昼食会」の様子と、陸前高田市の子どもたちを取り巻く現状などについてレポートします。

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<11月の活動の様子>

11月18日(金)

  • 23:30
    2台のレンタカーに分乗し横浜駅を出発した参加者19名。東北自動車道の佐野・安達太良・長者原SAにて休憩をとり、気仙沼まわりのルートで陸前高田市を目指す。

11月19日(土)

  • 9:15頃
    横田小学校に到着。体育館前には寒い中すでに10名ほどの子どもたちが!
    体育館でのフットサル交流会の準備を進める一方、お借りした横小仮設住宅の一室(集会室)では昼食会(50人分のおでん)の準備も。
  • 10:00
    フットサル交流会開始。挨拶、準備体操が終わると37名の子どもたちを5チームに分ける。寒いので見学をできるだけ減らすため1チームの人数は多め。おとなの参加は人数の調整程度(にするはずが白熱してくると大人げないプレーも 笑)。
    5チームの総当たり戦をだいたい二巡したところで午前の部は終了。
  • 12:00
    ランチはおでんとおにぎりが用意された暖かい集会室へ。
    上級生が下級生の面倒をみるのが横小流(陸前高田流という説も。)いつもの光景ながら感心することしきり。
    13:00頃には自然発生的に、体育館でフットサル(子どもvsおとな)、冷たい雨の中の鬼ごっこなどが始まる。
  • 15:00
    全員で体育館の掃除をして、活動終了。「またね!」と挨拶。
  • 16:00
    霊泉玉乃湯で入浴
  • 17:30
    二又復興交流センターにチェックイン。
  • 18:30
    てるてる小澤さんで夕食。買い出し後は交流センターにて思い思いに過ごし、午前零時消灯。

11月20(日)

  • 9:00頃
    交流センターをチェックアウト。出発直後、陸前高田の山と空をバックに大きな虹!とにかく美しい。
  • 9:30頃
    震災遺構旧気仙中学見学、10:00 復興まちづくり情報館と周辺見学、かさ上げ地を巡る。
  • 11:30
    かき小屋広田湾さんに到着。蒸しがき、生かき、かきフライ、かきグラタン等々かき三昧の昼食!
  • 13:30
    お土産を購入し、陸前高田出発、横浜を目指す。東北自動車道は事故渋滞多発でタイムロス。
  • 22:30
    横浜駅西口到着、解散。

参加者全員の協力により事故なく楽しく過ごせましたこと、感謝いたします

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陸前高田市の子どもたちを取り巻く現状

東日本大震災から5年9ヶ月が過ぎました。陸前高田市では住宅再建のための造成が進んだり、嵩上げ地で新しい商店街の建設が始まったり、といった前向きなニュースが増えてきて、とても喜ばしいことと感じます。

一方で、丸3年、丸5年といったタイミングで支援の手を引く動きもある中、市民の方々からは「丸◯年という節目は何も意味を持たない。現状を知れば『復興』というには程遠いことをわかってもらえるのではないか」との声も聞かれます。

実際、私たちが継続的に交流している横田町の志田実仮設団地(通称横小仮設)も、横田小学校の校庭いっぱいに仮設住宅が立ち並ぶ状況は変わらず、この「仮設」住宅で5回目のお正月を迎えようとしている家庭がまだ半数あります(横田地区の仮設住宅全体では約4割の居住率)。これは普通のことではありません。大人と同じか、それ以上に子どもたちはたくさんの不安を感じ、我慢を強いられています。

仮設住宅に居住せざるを得ない人たちがそれぞれ「仮設」ではない住まいに居住できるようになった時、仮設住宅が解消され子どもたちが元気に走り回れる校庭が戻ってくる….。

一日も早くそんな日がくることを願ってやみません。

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