去る5月20日(日)、ハマトラとしては5回目となる復興支援活動を岩手県陸前高田市の横田小学校体育館にて実施しました。
陸前高田市内の仮設住宅は公立学校の校庭を利用し建設されている場所が多く、 今回訪れた横田小学校はそんな学校のひとつです。
今回の活動は、前回に引き続き「フットサル交流会」を行うことで子どもたちが思い切り体を動かす場を提供すること、全ての近隣住民の方を対象に「デジカメでの写真撮影→プリントしてお渡し」や「缶バッジの作成」などのイベントを通して交流を深めること、などを目的としたイベントです。
ハマトラSNS 内での募集およびWebからの申し込みを含め、横浜からの参加人数は 20名。
今回参加された方2名の方のレポートを紹介します。
5月20日、私は初めて陸前高田市に行ってきました。
田んぼには苗が植えられ、プレハブのお店が並び、復興を感じる一方、海岸沿いにはまだ重機が転がっていたり、瓦礫の山がありました。海が見えないと、本当に津波がきたか分からないくらい平らな土地でしたが、すっからかんのお寺や、海水で下半分の色が違う山や、一本松、家の土台枠に供えられた花などみると、テレビで見るのとはまた違う胸の痛みでいっぱいになりました。
横田小学校での缶バッジ作りは、トリコロールなものだけでなく、その場で撮った写真、お気に入りのキャラクターの切り抜き、誕生日の子供さんの写真を持ってきて缶バッチになさるお母さんがいたりと、自分だけのオリジナル缶バッチを作って楽しんで頂けたのではないかと思います。
また、フットサルに参加しない女の子たちは、缶バッチを夢中で作っていました。慣れてきた頃に混んできたので、みんな手伝ってくれて一緒にお店番をしました。
もともと「ボランティア」と言うより、むしろ「小学校に遊びに行ってくる!」と、言うような感覚で参加を決めましたが、 どんな目的であっても一度被災地を自分の目で見て感じて考えることができてよかったです。 ぜひまた参加したいです。
text: しおすけ
最初は大人と子供でグループになって、ボールを止める・蹴るの練習をしました。
横田小はバレーボールと野球が盛んで、サッカーにはあまり馴染みがないそうです。 特に女の子の場合は初めてサッカーをする子が多いので、慣れるまではうまく蹴れなかったり遠慮がちな子がいます。なので今回は女の子にもできるだけ楽しんでもらえるように、パス練習を少し工夫したり、名前を覚えてコミュニケーションをとったりしました。 ある程度パス練習をしたら、試合のためにチーム分け。 「集合~」という声がかかっても、やんちゃな子供たちはおかまいなしでじゃれあっていました。チームを決める時も、うしろからくすぐってきたり、床に転がって乗っかったり、本当に元気いっぱいでした。
大人も混ざったミニゲームは体育館を2面に分けて、元気な男の子たちの熱い戦いと、女の子も混ざった和気あいあいのゲーム。わたしはの仕事は、ボールがラインを割ったかのジャッジや球拾い、あとはひたすら盛り上げることでした(←意外と重要(笑))。 「○○ちゃんナイスゴール!」「△△がんばれ~」「ビブなしチーム攻めろ~」などなど、完全に盛り上げ担当でした。
ゴールが入ればみんなでハイタッチ。白熱の同点劇やミラクルゴールなど、フットサル自体も盛り上がりました。
校庭の仮設住宅に住んでいる方がおにぎりと山菜を用意してくださり、交流会の後みんなで順番に御馳走になりました。疲れた身体においしさと優しさが沁みました。
「復興支援活動」という名前ではありますが、今回わたしは3月11日やその後のことを現地の人と話すことはなかったですし、誰かのためというよりは自分が一番楽しんでしまっていました。 でも、わたしたちが行ったことで子供たちが楽しんでくれたり、それを見てる大人がほほ笑んでくれるっていうことが、すごく嬉しくて、行った意味があったかなと思います。
text: みずき
陸前高田市は主要幹線道路沿いに仮設商店が営業を始めるなど復興への一歩を踏み出したばかり。まだまだ私たちにできることがあります。
NPOハマトラは、サッカーサポーターとしての活動を通じて培った行動力や実行力を、被災地支援のために活用していくことを、行政や地域、またはサッカーファミリーとの連携のもと、さらに続けてまいります。
是非今後の活動にもご協力下さい。