2015/7/4 陸前高田市での復興支援活動報告

去る7月4日(土)、横田小学校と志田実仮設住宅(横田小学校仮設住宅)自治会のご協力の下、横田地区の子どもたちとのフットサル交流会や住民のみなさんとの昼食会を開催し、たくさんのご参加を得て楽しく過ごすことができました。

ハマトラが震災後の陸前高田市と関わるようになって4年が過ぎた今、今回の活動の報告と、今後のことについて事務局としての考えを記しておきたいと思います。

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目次:

<1>第11回復興支援活動レポート
<2>ハマトラが活動を続ける理由

<1>第11回復興支援活動レポート

7月4日(土)に陸前高田市横田町にて、ハマトラとしては11回目となる復興支援活動を行いました。

以下に活動の内容を時系列で表します。

7/3(金)

23:45頃 大雨の横浜駅を出発(首都高〜東北道)

7/4(土)

04:45頃 東北道にて事故渋滞にはまる
06:10頃 朝食休憩を断念、軽食を購入し長者原AS出発(東北道〜今泉街道〜高田街道)
07:40頃 高田町の下和野災害公営住宅に到着、旧市街地見学
08:10頃 慰霊碑、タピック45(震災遺構)等見学、一本松茶屋前ベルトコンベア見学
09:10頃 横田小学校体育館到着、準備開始
10:00  フットサル交流会スタート
12:00  昼食会スタート
15:00  鬼ごっこ、ドッジボール等が終わり、体育館清掃〜活動終了
17:00頃 遠野風の丘にてお土産等購入、出発
18:00頃 東和温泉(日高見の霊湯)到着。入浴、食事、仮眠。
21:20頃 ミーティングの後東和温泉出発(釜石自動車道〜東北道〜首都高)

7/5(日)

06:00頃 横浜駅到着、解散


  • 年内に撤去される予定のベルトコンベアの様子を見学しながら復興の状況を把握することもひとつの目的として計画段階から取り組みました。早朝でも旧市街地のかさ上げ工事の様子などを一望できる場所はないかと市の商工観光課に相談し下和野災害公営住宅の屋上からの見学を決定、自治会の承諾を得て見学させていただきました。
  • 復興のあゆみと今後の計画についてなど見学の際に使用した主な資料はこちら。(陸前高田市の許可を得ています。)http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/kategorie/fukkou/fukkou-keikaku/shinsai-fukkou/shiryouhen/shiryouhen.html
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  • 震災から4年4ヶ月を迎えようとする中、目の前に広がるかさ上げ工事の様子に圧倒されながらも「まだこんな状況だったなんて…。」といった声も聞かれました。
  • 横田小学校へ近づくと仮設グラウンドで(いつもフットサル交流会に参加してくれるメンバーを含む)スポ少野球部が練習をしているのが見え「今回は参加が少ないかな?」と予想するも、10時までに女子や低学年を中心に13名が集まり、ハマトラのメンバーも合わせて4チーム総当たりのゲームを6試合楽しむことができました。残り30分となった頃に雨で練習を切り上げた野球部も加わり最終的には19名の参加となり、時間をオーバーしての恒例「全員参加の子どもvs大人」ゲームでたいへんな盛り上がりをみせました。
  • 昼食会は地元の鶴亀鮨の巻き鮨を準備していましたが、子どもたちの食欲に対抗するためコロッケ・唐揚げなどを急遽イオンスーパーセンター(2014年7月オープン)で購入。子どもたちの人数はもはや把握できる状況ではなかったですが、大人の方12名のご参加があり復興についてのお考えなど話していただけたことはかなり嬉しかったです。
  • 昼食会が終わると、子どもたちは体育館で鬼ごっこやドッジボールに興じ、ハマトラのメンバーも加わって2時間ほど遊び倒しました。普段開放されていない体育館で全力で動きまわれる時間は子どもたちにとって貴重なものとなっているようです。
  • 不測の事態に直面し予定を変更せざるを得ないような状況でも、参加メンバーの協力のもと楽しく、事故無く、活動を終えることができました。ありがとうございました。

 <2>ハマトラが活動を続ける理由

震災から4年4ヶ月、ハマトラが陸前高田市と関わり始めてからちょうど4年。

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現在の活動の参加者募集などをする中で「まだやっているのですか?」という言葉を耳にすることがあります。これは現地の様子を発信する努力が足りなかったことの裏返しで、反省すべき点と捉えています。

首都圏の情報番組などは、津波によって全てが流されてしまった市街地の様子や、巨大ベルトコンベアを利用してのかさ上げ工事など復興の様子を3月11日の前後に放送していますが、それ以外では情報を目にすることは少なくなってきました。
陸前高田だけでなく被災地の方々が「忘れられてしまうことが怖い」と口にする今、被災地の現状を周りに伝えるのは我々の役割のひとつであると考えます。

復興住宅建設の進捗は必要数の35%ほどにとどまり(※出典:復興ニュース陸前高田第23号)、実際の入居も希望者の20%に満たない(平成26年12月末時点)など仮設住宅の解消にはまだ数年を要すると考えられています。
ハマトラがお邪魔する横田地区も、横田小・中学校のグラウンドいっぱいに仮設住宅があり、元気いっぱいの子どもたちが我慢を強いられている状況は何も変わっていません。

このような状況を踏まえ、子どもたちが全力で遊べる場を提供し一緒に遊ぶこと、現地で見聞きしたことを横浜(首都圏)に戻って周囲に伝えること。これらの役割を担うことによって少しでも陸前高田のみなさんに寄り添うことができるなら、何より楽しみに待っていてくれる子どもたちがいる限り、ハマトラの活動は続きます。

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