ドラゴンボートレースレポート:野毛F・マリノスEX

俺たち、やる時はやるんだよ!!(野毛F・マリノスEX)
2008年、まさかの途中沈没という“偉業”を成し遂げた野毛F・マリノス。
野毛F・マリノスEXと進化した2009年、レース前は誰もが沈没以上のネタを期待していた。
実際乗る方も、その覚悟で乗り込んだ。
そして一回目のチャレンジ。

結果はというと…
全てが中途半端なまま終わってしまった。
完走しながら失格、かといって去年のような笑いがとれるわけでもない、グダグダこの上ないレース。
おまけに警察艇にまで眼をつけられる始末。
やっている方も、(恐らく)応援している方も、何ともいえない空虚感だけが残ってしまった。
これはまずいと誰もが思ったはずである。
そして二回目。
舵担当を、プロの方にお願いした。
すると、後方のメンバー数人から
「ガチでやろうよ」
という言葉が出てきた。
決勝進出を目指しながら、その道が閉ざされてしまったマリノスサポーターズチーム。
その分も、俺たちが決勝出ようぜ、という空気が流れ始めた。
それが船全体に伝わり、合言葉を胸に、一致団結して全力でゴールへ向かうことになった。
結果、惜しくも決勝進出はならなかったものの、レース一位でフィニッシュした。
レースが終わった後の皆の表情は、何にも代えられない、充実感に満ちた笑顔に満ちていた。

応援してくれた仲間も、一回目の時と打って変わって、盛大に俺らを迎えてくれた。

その時、俺らが口々に発した言葉、それこそが、
「俺たち、やる時はやるんだよ!!」
だった。
俺らは皆の期待を二度裏切った。それが今回の“ネタ”だった。
来年はどんな結末が待ちうけているのだろうか。
Text : ken (ID: 1353)